今年度の予定



【今週の様子】

2月28日   13:30〜17:30
最終報告会
 

日時:2009年2月28日(土) 13:30〜17:30
場所:小樽商科大学3号館210講義室
  

報告会風景01

【最終報告会】

・チームTAICHI:(株)北海道フキ 発表
・チームwest:日本システム機器(株) 発表
・BCP運営部発表

BCP08最終報告会が無事終了し、同時にBCP08も終了致しました。
今回は遠い小樽という立地にも関わらず、多くの皆様に私達学生の3ヶ月間の姿を見てもらえたことを大変光栄に思っております。

さて、今回の最終報告会では学生側でも個人の事情によりどうしても参加することが出来ず、全員が揃わない中での開催となってしまいました。
その一方、学生が作り上げて来たものについて企業やOBの皆様から活発なご意見を頂けたと思います。

北海道フキ様のチームTAICHIでは、「在庫管理代行サービス」という空き倉庫を使って顧客の在庫品を代行して管理するというビジネスの事業化に向けて、最終的にはターゲットを中小小売に絞った中でポスティング(冊子の配布)から直接営業、契約の締結に持っていくまでを一つの営業戦略として実際に第一段階の冊子を作成する、という段階で終了しました。
特に冊子は約6ページの中に、抽象的なイメージ(ある企業の例)から最後は具体的なサービス内容までを「起承転結・押し」という流れで読者の目に止まるよう構成しています。必要な情報だけを追うだけでなく、最後にエンドユーザーの背中を押すための仕組みとして「押し」(最終講義参照)を取り入れ、自己診断チェック表で北海道フキのサービスを必要としているかどうかを図るようにしたようでした。

聴衆者からは「ターゲットが中小小売だけでは範囲が広すぎる。もう少し絞った具体的な顧客を設定すべきではないか」や、「もう少し伝え方を工夫していれば面白い提案だったと思う」、「実際に作品が出来たことで具体的になったことはよかった」などの意見を頂いています。
特に顧客設定については中小小売にしても多くの具体的な事例を検討した結果であったことが伝えられなかったので、最終提案書に内容を深く盛り込みたい、との返答もあり、これからもう少し企画を練り上げてから提出を行うようでした。

運営部にとっても、今年のプロジェクトでは「最終提案書」と、その他に評価できる「アウトプット」(=チラシ、商品、契約など)を行うことが一つの目標でもあったので、その点は評価できると思います。
一方で今回の提出が第一版だったこともあり、質としてはそれほど高いものではありませんでした。中間報告会からの立て直しをもう少し早めることで、もう数段階上のレベルを目指してほしかったと思います。

日本システム機器様のチームwestでは、担当者の関社長が出張のため来られなく、今回の発表からさらに提案書として直した上で日本システム機器様に提出すると言うことでした。最終的には新商品「カピウ」(珪藻土を使った和紙)の最適な市場を見つける所までは行かなかったものの、これまで社長が指摘した多くの企業を分析し、規模、成長性、市場ポジションの観点からホームセンター市場やDIY市場(障子など)ではあまり高い売れ行きは見込めないという結果を出しました。
むしろ、その他にアイディアとして出て来た、楽器ケース、着物、昆虫箱収納用のものについての方が面白く、また売れる可能性もあるのではないか、ということです。
カピウ自体だけでは高価と言う特性があるため、通常の売り方では売りにくい。むしろ売り方を効果が実感できるようにして展示販売などをしていくべきだという所で発表をまとめています。

聴衆者からは、「『北のやすらぎ』(珪藻土の壁紙)の使用者に売り込んでみるべき」や、「むしろおまけのアイディアの方がおもしろい。もっとその方面で考えてみるべきだった」、「結局カピウという商品がなぜ必要なのか最後までわからなかった」という意見を頂きました。
最終的にアイディアベースで終わってしまったこともあり、分析がきちんとされているだけに残念でもありますが、最終提案書までにもっと分析の部分に深みをつけ、実のある提案書にしていきたいと考えているようです。

報告会風景02 最後に、私達BCPの最終的な報告をさせて頂きました。
今年度は挑戦の年、と位置づけられた通り、何をやるにも行き当たりばったりであった感が否めませんでした。今回は私が一人で始めた4月時点から人の流れを中心に報告させて頂きましたが、運営部としてこの場に立っているのは本間一人(横田の離脱、邑川は家庭の事情により大阪)、という状態もあり、決して楽なものではなく、学生の増減は後半特に多かったと思います。その中でも、OBの皆様方が6月の2名から比べて少しずつ増えていき、報告会だけでなく授業の運営も組織的に行って下さったことについては本当に感謝しています。また、後援としての一水会企業様には毎回の報告会に顔を出して頂き、また例会へも定期的に参加させて頂く機会を作って頂きました。
今年度は、このように実際にBCPが運営され、多くの方々が関わりを持って下さったこと、また来年度「BCPをよりよくしたい」と考えてくれる後輩が出来たことについて評価をしてもいいと思っております。
一方、課題も多く出てくることになりました。まず、基本的な部分であるはずの情報共有の仕方についてであったり、一部の学生の離脱が出てしまったことの原因の一つでもあるコミュニケーション不足(懇親会不足、チーム間での会話不足などを含む)が出来ておらず、来年度に向けては早急に対策を打たなくてはならない部分です。
また、やはり勉強不足による、アウトプットの質の不足も上げられました。むしろ「酒井ゼミ」を体験した学生がいなくなる来年度以降はさらに勉強不足は深刻になるものとも予想されます。今回計画倒れになった、学生での勉強会(通常の講義をフォローしたり、本の紹介を行ったりする会)や、ゼミのように数日間本からの勉強の仕方を学ぶ機会が必要であるとも考えられるが、さらなる労力がかかること、今年度企画倒れになったことをどのように来年度行っていくのかは未だに未定です。

来年度引継ぐ学生へ向けて、運営部としては現在の資料の他、来年度課題を解決できるよう反省会でのフォローを行っていきたいと考えています。
また、一方で今年関わって下さった一水会、OBの皆様は来年度も関わってくれるとは限りません。引き続き協力者をさらに増やしていけるよう、呼びかけを行っていくことは必要不可欠であるとも感じています。


今回は私自身も初めての組織の立ち上げに関わり、皆様には多くのわがままを言ったにも関わらず、快く協力して頂いたことに大変感謝しております。
今年度のビジネスクリエイティブプロジェクトがあるのは、これを見て頂いている全ての皆様のお陰であると思います。本当にありがとうございました。

来年度、BCP09として新たにこの地域、経営、若者の三者が関わるビジネス創造の会がスタートすることを楽しみに、後輩に引継いでいきたいと思っております。

私自身も来年度はOBという立場になりますが、この会は単なる学生団体という枠のさらに上を目指していると言う点で、地域や社会人の協力が不可欠になってきます。

より新しく、価値のあるものの創出へ― 
より高いレベルへ、より変わった姿の自分へ、より新しい社会へ。

皆様のお力をお借りできたらと思います。


来年度もぜひビジネスクリエイティブプロジェクトをよろしくお願い致します。

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